ムスタファ・スレイマン「 The Coming Wave 」の波とは
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ムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman, 1984-)は、Google傘下DeepMindの共同創設者です。最近は、「パーソナルAI」を目指すスタートアップInflection AIのCEOとしても注目されています。 そのスレイマンと共同執筆者による「The Coming Wave: Technology, Power, and the Twenty-first Century's Greatest Dilemma(来るべき波: テクノロジー、パワー、21世紀最大のジレンマ[仮訳])」という新刊本(英語)が、来る9月5日に発売されます。大々的にキャンペーンをやっているようで、その書評があちこちにでていますので、紹介したいと思います。 ここでスレイマンが言う「波」とは、「人工知能と合成生物学という2つの中核的な技術によって定義されるもの」ということです。 まず、この本について寄せられているコメントです。論客として知られるビッグネームの推薦で、これだけで読んでみたくなります。邦訳も発売されることでしょう。 「魅力的で、よく書かれた、重要な本。」—ユヴァル・ノア・ハラリ 「必読書」—ダニエル・カーネマン 「前例のない時代を乗り切るための優れたガイド。」―ビル・ゲイツ まず、著者のムスタファ・スレイマンについて。 ムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman、1984年8月生まれ)は、イギリスの人工知能研究者、起業家。グーグルが買収し、現在はアルファベットが所有する人工知能企業ディープマインド(DeepMind)の共同創業者であり、応用AI部門の元責任者である。現在は、Inflection AIのCEO。 彼の言う「波」とは、人工知能 (AI) と合成生物学であり、今後10年は、この強力で急速に普及する新技術の波によって支配されるだろうと予測しています。