抗原検査のような検査ストリップでPCR検査の感度を実現?
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PCR検査が、感染症のような公衆衛生、バイオセキュリティ、環境科学に与えた影響は非常に大きいことは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックで実感されたと思います。一方で、抗原検査はPCR検査に比べ感度は劣るものの、その簡便性から有用なものになっています。 PCR検査の感度と抗原検査の簡便性を合わせたような検査技術の開発は世界中で行われていると思います。シドニーにあるニューサウスウェールズ大学のチームが、CRISPR/Cas12a系を利用したポケットサイズの検査ストリップを開発して、3月5日付けのNature Communications誌に報告しています。 Deng, F. et al. (2024) Topological barrier to Cas12a activation by circular DNA nanostructures facilitates autocatalysis and transforms DNA/RNA sensing. Nat Commun 15, 1818 . https://doi.org/10.1038/s41467-024-46001-8